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74.文学は実学か?

お断り:文中の〔  〕の部分は本ブロマガ編集者が補足追記したものです。

そうだとも! 文学は実学なのだよ

 「文学は空理、空論。経済の時代なので、肩身がせまい。たのみの大学は『文学』の名を看板から外し、先生たちも『文学は世間では役に立たないが』という弱気な前置きで話す」そうだろうか・・・・・。「文学は、経済学、法律学、医学、工学などと同じように『実学』なのである」・・・・・日本文学の美しくも豊かな実り、とでもいうべき幾多の作品・・・・・「〔漱石、鷗外ではありふれているというなら、田山花袋「田舎教師」、徳田秋声「和解」、室生犀星「蜜のあはれ」、安部知二「冬の宿」、梅崎春生「桜島」、伊藤整「氾濫」、高見順「いやな感じ」、三島由紀夫「橋づくし」、色川武大「百」、詩なら石原吉郎〕……と、なんでもいいが、こうした作品を知ることと、知らないこととでは人生がまるきりちがったものになる。それくらいの激しい力が文学にはある。読む人の現実を生活を一変させるのだ。文学は現実的なもの、強力な『実』の世界なのだ」・・・・・文学はここに、ちゃんとある・・・・・。

~書評「忘れられる過去(荒川洋治 著)」(作家 高橋源一郎 評)「朝日新聞(03.10.5)」より~

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